やなわけ染色で商品ができあがるまでの工程を、数回に分けてご紹介します。
まず、お客さまから注文を弊社にいただきます。ありがとうございます☆
このとき、お客さまとの打合せを通して、商品のスペック(商品の種類、サイズ、枚数、色、納期、価格など)を明確にしておきます。
そして、型作りに入ります。
ひと昔は職人の方々が生地や型紙に直接文字や絵を描いていましたが、最近ではコンピュータで型を作ります。いわゆる製版作業です。
使用するソフトは主にAdobe社のIllustratorとPhotoshopです。今現在、弊社ではIllustrator CS4とPhotoshop CS4を使用しています。コンピュータはMacintoshを愛用しております。
お客さまから商品(例えば、のぼり旗)のデータ(.eps形式もしくは.ai形式)がいただける場合、そのデータから染めに使う版(いわゆる版下ですね)を制作していきます。
このようにPC画面上で、実寸もしくはその1/10のサイズのものを制作します。
データではなく、見本から版下を作る場合もあります。
そのときはお客さまからお借りした見本の写真を撮っていき、必要な箇所(ロゴや家紋、文字など)をトレースしていきます。
「トレースします」と書くとあっさりですが、これが大変時間がかかります。複雑なものになると数時間から1日間(実働時間)かかることもあります。
しかし、お客さまに喜んでもらえるような形に仕上げていくのが、私たちの使命です。そのために、何度かお客さまに校正していただきます。
せっかくお金を支払ってのぼりや暖簾を作っていただくのだから、お客さまの納得のいく形で商品を仕上げていくことが大事だと考えます。
<つづく>