ようこそ岡山の法被と神社のぼりの製造元、やなわけ染色のブログへ
いきなりですが、反応染料の色合わせは好きですが、顔料の色合わせはどちらかというと(っていうか、圧倒的に)得意ではありません^_^;
いわゆる「苦手」っていうやつです。
生まれが昭和なので、「根性でやれ!」的な理屈もありますが、苦手の克服は単純に回数で対応しています。根性論なしで、仕組みとして回数を増やして経験値を上げる。それが信条です。
ほら、食べ物でもあるじゃないですか、好きなものと嫌いなもの。
好物ならばいくらでも食べられるけど、嫌いなものだと口につけることさえ無理なもの。
勉強科目でも理数系は何時間でもやっちゃうけど、人文系(国語とか社会科)はさっぱりやる気が起きないとか。。。。
そんな感じなんです、顔料の色合わせというのは。
どうしてそんな風に思ってしまうのか?
理由は至って簡単です。
- 反応染料に比べて色合わせが難しい、もしくは時間がかかる。
- 押し並べて、顔料と相性の悪い生地での案件がヤバい
1の理由は、読んでそのままです。
単純に私は顔料の色合わせが苦手で、狙った色、もしくは指定の色に調色するのが上手くいかない、です。
「理論上はこの色にこの色をこれくらい合わせたら、この指定色になるはずだ」
と考えてやるのですが、それがその通りにならない。
「おかしいな。もう少しだけこの色を加えてみるか」とやってみても、色はさらに指定色から離れていく状態。
こうなると、そもそもの最初の仮説が間違っていることになるので、1からやり直しです。で、これが3〜4回続きます。反応染料だと2〜3回程度で合わせられるのに、顔料だと完成するまでに下手をすると10回かかることもザラです(涙
つまり、最初の仮説立てが良くない。筋が良くないんだと思います。
そして、2の理由で崖から突き落とされるのです。
個人的に思う、顔料と相性の良くない生地が幾つかあります。
「その生地で裏通しを求めます?」的なやや厚手の生地のことです。
反応染料ならば、そこまで苦労しないけど、顔料で色を裏通し(表裏きっちり色がちゃんと出てる状態)するのは、生地が厚くなればなるほど物理的に難しくなってきます。
もちろん、自分の技術者としての未熟さもあるのは周知の事実ですが、苦手なものはやはり苦手になってしまいますね。。。。
得意なことは放っておいても、自らどんどん伸ばせると経験上思うのです。問題は「苦手なこと」をいかに、少しでも「苦手じゃないこと」に近づけていくのか?ということなのです。
世の中の一部の特殊な事例を除いて、基本的に「他人ができることは、自分にもできる」というスタンスなので、単純に場数つまり経験値を上げていけば、何でも上手くなっていくはずだというのが私の信条です。
「得意なことに集中して、そこをただひたすら伸ばしていけば良い」という意見もあるのは知っています。そこまで吹っ切れてしまえば良いのですけど、誰かに頼める環境ではないですし、そういった苦手案件を断るのはなんかちょっと自分でも許せない。
「自分にはまだ伸び代があるんだから、もっと経験値を上げていけば、もっともっと短時間でできるようになるはず」と信じてやってます。
実際、経験値が上がれば、色を見た瞬間に「これはこの色とあの色をこれぐらいの比率で合わせていけば作れる」みたいな見通しは立てられるようになってきました。
結局は根性論ぽいのかもしれませんが、自分としては根性論的なものは全然感じてなくて、「あ、仮説が違った。最初からやり直そう」という科学的なアプローチです。
つまり、【仮説→実行→検証→修正】をたくさん回した者勝ちということです。
自分の仮説が当たりのか、全くのハズレなのか、そういうのが楽しく思える時が5回のうち1回でもあれば、軌道に乗ってきているのだと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。