グレーというのは、黒に白を足すイメージがあると思います。
でも、染めの世界に白色というのはないので、グレーに染めるときには地色とのバランスが重要になってきます。
もっと細かく言うと、グレーはグレーでも青いグレーとか、赤いグレーとかあるわけです。緑っぽいグレーもあります。色というのは、常に幾つかの色味を含んでいます。印染めの現場において、原色というのはなかなかないですね。
そうなってくると、色を合わせるのはかなり難しくなってきます。
さらに、グレーは環境(温度とか湿度とか)の影響を受けやすいので、同じように染料を合わせても微妙に色が変わってくるのです。
前回の記事でグレーに染めた布地の写真を載せました。
法被になる布地で、これは現場のスタッフが何度も何度も色合わせをしてくれました。もう、本当に頭が下がります。おかげで素晴らしい法被に仕上がりました。東京のお祭りの法被なので、こちらの「粋」が伝わったはず、と思います。
今年も法被のシーズンになってきました。
お祭りは夏や秋になりますから、これからが法被の製作の真っ只中になってきます。
8月、9月は染めと縫製で手一杯になること必至なので、法被を作ることをお考えの方は早めのご相談をお願いします。
有限会社やなわけ染色
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