『暖簾』という商品を年にいくつも作ります。
基本的に暖簾はお店の玄関のサイズに合わせるものです。
お店ごとに間口は違うだろうと思いきや、案外そうでもないんです。
間口がどこもだいたい同じなのでしょうね。
暖簾の横幅は「1間(けん)」ものが圧倒的に多いです。
最近の人には分かりづらいかもしれませんが、「1間=約1.818メートル」のことです。
1間=約1.818メートルといっても、実際にそういうサイズで作るのは現代では大変なので、1間=1.8mで計算します。
上によくある暖簾の形の図を載せておきました。
暖簾の縦の部分、私たちは「垂れ(たれ)」と呼びますが、60cmというのが結構人気あります。45cmというのも多いです。逆にもっと長くなって、90cm、120cmというのもよく見かけます。
「暖簾のサイズはどれがいいの?」
よく聞かれる質問ですが、まずはお店の間口に合わせることが大事です。それは簡単ですよね。
で、気になってくるのは「垂れ」の部分。
お客さんが暖簾を割ってくぐって入ってくるほど長いのがいいか、ちょうど頭を高さで手で暖簾を割って入ってくるくらいの長さがいいのか?
ここはお店の個性になってきます。
インパクトを持たせるのなら、大きい方がいいかもしれません。でも、いちお客として見た場合、
「お店の中が見えづらい暖簾はちょっと困るかな…(-。-;」
という気持ちはあります。
やはり暖簾の長さは肩ぐらいまでのところで、手で暖簾を分けて入れるくらいのものがいいかな〜と個人的には思います。
ポイントはお店側の視点も大事だけど、もっと大事なのはお客さまの視点を持つというところですね。
参考になれば幸いです。