ようこそ岡山の法被と神社のぼりの製造元、やなわけ染色のブログへ
本日(2021年4月19日)のお仕事は、
- 生成りの10番天竺の日除けのれんの顔料プリント
- 販促用のぼりの顔料2色を調色
- 79Aの祭事用法被の仕立て〜出荷(大阪へ)
- とあるもつ鍋店ののれんを出荷
- 5月に納品予定の神社のぼりの製作に取り掛かる、など
でした。
生成りって色のことじゃないんだぜ
本日のお仕事の中で書いている「生成り10番天竺」や「79A」というのは、生地の名前になります。
「生成り10番天竺」の「生成り」というのは、生地のそのままの状態の色のことを指しています。一般に、下着などのシャツは白が多いかと思いますが、あれは漂白して白くなっているのであって、生地の元々の色は実は、下の写真のような色であります。
茶色とまではいかなくて、ほんのりベージュっぽくて、かつ生地の中に黒い点などが見えたりします。これが生地の元々の状態の色になります。似たような色に、アイボリーとかオフホワイトなどがありますが、あれらはあくまでも「色」になります。
「生成り」というのは色ではなくて、生地に漂白や染色などの加工がされていなくて、生地の元々の状態のことになります。
日除けのれん(日除け幕)におすすめの生地
前置きが長くなりましたが、生成りの10番天竺は平織りの生地の中では、結構しっかりとした厚みのある生地です。
しっかりした生地なので、日除けのれんに使われることが多いです。
濃色がとても映えるので、染めていても心地いいですね。
しかも、生地がしっかりしていながら、それなりのしなやかさを持っているので、ただのゴツいだけの記事ではありません。
ちなみに、「生成り」は地色が白ではなく、生成りなので生地の地色を生かして、黒や赤で色を指して使うことが多いです。
生成り生地をベタ染めしてしまうのは、生成り生地を使う意味がないと言えますね。生成り地を生かしたデザインにしましょう。
もう一つの生地、79Aも10番天竺同様しっかりとした生地です。
こちらの方が生地の織り込みがぎっちり詰んでいるので、10番天竺以上にしっかりした感じになります。
今回、この79Aを法被の生地として使いましたが、染めてる最中は結構ヘヴィーなので筋トレ状態でした。
日除けのれんとして、79Aはしっかりとした仕事をしてくれる印象を与える生地です。
個人的には10番天竺という生地が好きなのですが、日除けのれんという用途でお客さまがもっと頑丈さや生地の硬さを求めるのであれば、79Aをお勧めしています(当然、他のおすすめもあるのですが…)。
生地の風合いや素朴さを求めるのであれば、10番天竺がいいと思います。主張し過ぎず、でも、きちんと存在感はアピールする。そういう生地こそが10番天竺だと思っています。
お店の日除けのれんを新調しようかと思われる方、ぜひ参考にしてください。
日除けのれん・日除け幕を作ってみる!→ こちらにご連絡ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。