神社のぼりを作るときのポイント(4)

投稿者: | 2015年12月11日

神社のぼり・奉納のぼりをつくる上での注意点も4回目です。

今回も前回に続き、書体に関することです。

前回の最後の部分にちらっと特殊な書体のことについて書きましたが、その内容が今回の内容にあたります。

奉納のぼりが古くなってボロボロになってきたので、新調しようとする場合、元の奉納のぼりの文字をそのまま使用したいという要望は結構あります。

また、象形文字のような書体の場合もあります。

例えば、このような文字です。

これらの場合、見本となるのぼりの文字(紋なども含めて)写真に撮ります。そして、その写真を元に文字をトレース(敷き写し)していきます。元になるのぼりの保存状態が良好であれば、トレース作業はかなり楽に進みます。逆にあちこち破れ落ちてない場合だと、破れ落ちた部分を想像しながら描くので、まあまあ時間がかかってしまいます。

しかし、余程ひどい状態のものでない限り、トレースできないということはありません。今までに保存状態がひどすぎてトレースできなかったというのは、記憶の中で1件あるかないかです。なので、ご心配なく。

神社のぼり・奉納のぼりのある風景というのは、日本の文化が息づいている姿だと思います。クールジャパンと呼ばれる新しい日本文化が世界中に発信されていることは、とても素晴らしいことだと思いますし、日本人としてもとても誇りに思います。

一方で、こういった神社のぼりなどの日本の伝統的な文化も、これからずっと残していかなければならないと思います。人々の暮らしはどんどん変わっていきますが、こういった伝統的な日本の部分は変わらないでいてほしいと願います。

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