こんにちは。
10月までは法被一色と言っていいほど、仕事の内容はお祭り関係ばっかりでした。しかし、10月を過ぎると、仕事の内容は一変します。まとまりがないというか、ざっくばらんというか、いろんな内容のものになってきます。
そこで年末に向けて、神社に奉納のぼりを寄贈しようかと考えている方のために、今回から神社のぼりを作る時の注意点を書いてみます。
神社のぼりの部位の説明
神社のぼりの部位と言っても、特に注意するところはありません。
ただ、知っておくといいのが「チチ」と呼ばれる部位です。
上の図を見ての通り、のぼりを立てる際に棒(木製でも竹製でも)を通すところを「チチ」と呼びます。なぜ「チチ」と呼ぶのかは、また別の機会に説明しましょう。
まずはサイズを測る
おそらくほとんどの場合、元になる奉納のぼりがあるはずです。
10年、20年選手の神社のぼりなんてザラにあるので、そんなに驚いたりしないのですが、たまに昭和40〜50年代につくられた神社のぼりを持って来られる方もいます。
そういった年代ものの神社のぼりに出会えたときは、とても嬉しい気持ちになれます。自分と同い年もしくはそれ以上の時間を生きてきたのぼりです。敬意を払わずには入られません。
さて、本題に戻ります。
多くの場合、元のものを参考に年月日や寄贈者の氏名を変更します。神社の名前が変わったりすることはないでしょうから、変更点はその二点に絞られます。
そして、神社のぼりのサイズを知ることです。のぼり本体のサイズはざっくりでも構わないのですが、「チチ」のサイズは大事です。
「チチ」のサイズは大事です。
大事なことなので、二度書きました(笑)
チチそのもののサイズを測るよりも、その神社のぼりを立てる際に使う木の棒もしくは竹の棒の直径を知っておくのが重要なんです。
神社のぼりに限らず、「のぼり」というものを作成するときに、「チチ」をどのくらい外に出しておけば良いのか、これがなかなか制作現場からすると分からないものなのです。
なので、チチを通す棒の直径を知ることは、神社のぼり完成させる情報として、最重要項目のひとつに挙げておきます。
次回は生地選びについて書きますので、引き続きよろしくお願いしますm(._.)m