ようこそ祭りのための法被と神社のぼりの染め元、やなわけ染色のブログへ
本拠地は夏の気温が日本一になったことのある岡山県高梁市。
今日の気温は22℃まで上がりました。
10月も終わり、昨日から11月に入りました。
ほとんどの地区で秋祭りが終わったことと思います。
しかし、今年の秋祭りは台風に見舞われたところが多かったのではないかな、と思います。だって、毎週末のように台風が日本列島にやってきていたのですから、祭りの準備をするのにも、片付けをするのにも、大変だったはずです。
実際、私、柳分の住んでいる町内での秋祭りでも、毎年子どもたちが神輿を引いて町内を練り歩くのですが、それも中止。町内の公園の隣にある公会堂で、ビンゴ大会と相成りました(ビンゴ大会は元々計画してあったのだけど…)。
本題から外れてしまいましたが、今回の台風による暴風雨で神社のぼりが破れてしまったという声も、ちらほら聞きます。
それがきっかけかどうかは分かりませんが、帆布による神社のぼりの注文をいただきました。
帆布というのは、船の帆に使用されるほど強度のある生地です。強度は抜群ですが、その分、重さがあるので扱いにはちょっと注意です。
帆布で神社のぼりを染めるときには、すぐに染めていくのではなく、一度湯通しをします。
その方が生地に染料がきれいに染まるのです。
神社のぼりなので「○○神社」と文字を入れるので、神社のぼりのオモテ面からだけでなく、ウラ面からも文字の色が抜けている方がカッコいいですよね。
普段、神社のぼりを何気なく見ていて気づかないかもしれませんが、染める側としては、そこが大事なところなのでこだわっています。
そして、帆布を染めるわけですが、この後の工程で水洗(ソーピングという)するのですが、これ以上、染料が流れ出て来ないというくらい、しっかり石けんとお湯で洗います。
石けんも普通の洗濯用洗剤ではなく、染料をしっかり落として、生地の白い部分に落とした染料が再びつかないようにするための洗剤で洗っています。
水洗が終わったら、裁断して神社のぼりに仕立てるのですが、そこでも帆布のときには、帆布ならではの注意があります。それはまた、別の機会を設けて書こうと思います。
今年の秋祭りが終わったばかりなので、いまはホッとしているという方もいらっしゃると思いますが、
「来年は神社のぼりを作り替えた方が良さそうかなぁ…」
と思案している方、よかったら相談に乗ります。
それでは、またお会いしましょう。