本日のお仕事(2017-09-09 ):少子化の日本でいかにして、地元の祭事文化を残していきましょうか?

投稿者: | 2017年9月9日

ようこそ祭りのための法被と神社のぼりの染め元、やなわけ染色のブログへ

本拠地は夏の気温が日本一になったことのある岡山県高梁市。

今日の気温は31℃まで上がりました。

土曜日はお休みの方が多いですが、やなわけ染色では第2と第4土曜日は営業しております。

本日のお仕事:

  • 福島県へ送る色違いの旗の染め
  • 2種類の法被の出荷(大阪方面)
  • 祭事用のタスキを出荷
  • 神社のぼりの染め
  • 岡山県浅口市からのお客さまと法被の打ち合わせ、などなど

浅口市からのお客さまは、10月のお祭りに必要な法被を今年は見送ろうかと考えていたときに、偶然(必然?)に弊社のFacebookからの広告で本日の運びとなりました。

法被の打ち合わせをしながら、「少子化の日本で、いかにして地元のお祭りなどの文化を残していくか?」という内容の話をしました。

日本は少子高齢化が進み、人口減少が始まっています。

出生率が低いということは、日本の生産人口が少なくなるということですので、多くの企業での働き手が少なくなるということです。

働き手が少ないということであれば、それこそ「移民を受け入れる」という選択肢もありだと思います。ただ、日本人にそれはかなりハードルが高い選択肢になるので、かなりの議論と覚悟が求められると思います。

それでも、労働力という観点からすれば、移民の受け入れは解決できないものではないと思います。もちろん、そこに人工知能(AI)なども加わるでしょうから、企業活動はある程度どうにかなるのではないかと推測します。

しかし、「地元地域の文化」となれば話は別です。

文化の理解には時間がかかります。文化の醸成については、さらに時間がかかります。移民を受けれたからといって、その移民の方々が居住する地域の文化の存続のための担い手になるかといえば、それこそかなり無理があるのではないかと思います。

日本の文化に限らず、文化というのはその国ができて、数百年以上の歴史を経て出来上がったきたものです。日本人のDNAには日本文化を肌で理解できる遺伝子があり、それは諸外国でも同じことだと思います。

海外で暮らしてみると、経験で分かってくる習慣の部分と、理屈を飛び越えた文化的なもの(アイデンティティなど)が存在しているのに気がついてきます。後者の文化的なものは理屈を通り越してるので、どこまで行っても分からないものが多いです。

話を日本の地域文化に戻します。

祭事などはまさに伝承に次ぐ伝承で次代に伝え続けられてきて、今日に至ります。東京や大阪などの都市圏の祭りは、きちんと語り継がれていくだろうと思います。

しかし、地方の祭り文化はどうでしょうか?向こう10年は大丈夫でも、その先30年とか50年、100年という単位で見ていくと、ちょっと不安になってきます。

やはり、それを受け継いでいってくれる担い手である子供たちが少ないというのは、日本という国の文化が廃れてしまうことになるんじゃないかと…。

もちろん、それが単なる自分の杞憂であることを祈るのは言うまでもありませんが。

今日は長文になってしまいました。

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p dir=”ltr”>最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

それではまたお会いしましょう。

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