暖簾だけでも売上は変わる!?(3)

投稿者: | 2014年12月10日

Oさんとの打ち合わせの中で、生地と色が決まったので、いよいよサイズの決定です。

幸い、Oさんはお店の暖簾を掛ける場所のサイズを事前に測ってくださっていたので、あっという間に決まりました。

日本家屋の玄関は一般的に1間(約180cm)なので、Oさんのお店の入り口も同様のサイズでした。そして、暖簾の長さも決まっていました。

私たちは「垂れ」と呼んでいますが、染め屋さんによっては異なる呼び方をするのではないかな、と思います。

正面玄関の暖簾だけでなく、お店のまわりにある窓から入る直射日光を遮るための暖簾もあり、枚数的には4枚くらいになりました。

打ち合わせの間、自分にはOさんのお店の外観が一切わからなかったのですが、後日お店に伺った際にはなるほど完璧な配置になっていました。

話を正面入り口の暖簾に戻すと、この暖簾だけは変則的な仕立てでした。

暖簾というと、ふつうは同じ幅の生地を横に繋いでいくものなのですが、Oさんのものは3巾あるうちの、いちばん左側の生地だけ1.5倍くらいの幅になりました。

IMG_1012.PNG

拙いイラストで申し訳ないのですが、上のような感じです。

お客さんがドアの右側から入るので、そちらを割るようにして、お店の名前の入った部分は割らずに大きく取りました。その分、お店の名入れは大きくドンと白抜き文字にしました。お店のご主人が筆で書いた文字をそのまま使わせていただきました。

この仕立ての暖簾は本当に珍しいので、特注品ならではの形です。

仕様がすべて揃ったので、この後、見積り金額をOさんに見てもらい、OKをいただいたので製作に取り掛かりました。

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