楽をしたいなら、仕組みをつくろう。

投稿者: | 2018年10月27日

ようこそ法被と神社のぼりの染め元、やなわけ染色のブログへ  
本拠地は日本一の山城、備中松山城のそびえる岡山県高梁市。  
あなたの会社・お店の商売繁盛のために、毎日一所懸命に作ってます。  

昨日のお仕事:

  • ポリエステルツイル生地の三角旗の裁断(1000枚!)
  • 社旗の顔料プリント
  • 東北へ納める神社のぼりの加工
  • とある大学の同窓会の法被データ作成
  • とある企業のイベント用法被データ作成、などなど

   
昨日の仕事の冒頭に書いたポリエステルツイル生地の三角旗1000枚の裁断は、昼前から始めて、夕方18時までかかって600枚できました。  
  
正直、こんなにたくさんの旗の裁断は、少数精鋭の弊社にとっては、なかなか大変でした。もう生地にロゴや文字のプリントなどは済んでいるのでカットだけなのですが、1000枚で明日には出荷という条件がついているので、今日のうちに2/3は済ませておきたかったのです。  
  
4人がかりでどうにかこうにか、600枚のカットが済んだので、残りは明日に回します。  
  
しかし、この三角旗の裁断をするにあたって、思ったことがひとつ。  
  
染物屋(印染屋)と言えば、「職人技」とか「匠の技」的なものがよく取り上げられますが、そこが要ではないと個人的には思います。染物屋に限らず、その現場に「職人」と呼ばれる人たちがいる職種全般についても同じように思います。  
  
「職人技」や「匠の技」以上に何が大切と考えているかというと、単純に「仕組み」です。「仕組み」がすごいところは、すごい仕組みが動けば、放っておいてもすごい成果が得られるということです。  
  
その昔は先輩の背中や手先を見て、「技を盗む」のが職人に課せられた仕事でしたけど、それは世の中のスピードがまだ緩やかだった頃だから成立したこと。  
  
昨今の世の中のスピードは、文字通りに生き馬の目を抜くほど速いので、新人が先輩の「技を盗む」ようになれるまで待ってはくれません。人工知能(AI)が今ある仕事を取って代わろうとしているような時代です。好きと嫌いとかではなく、今の世の中はスピードが求められているということです。  
  
そこで、職人技に匹敵するほどの仕組みを作って、それを動かすことができるとしたら、それが一番強いはずです。  
  
三角旗の裁断も、最初はスキルのある人が切っていこうとしましたが、それでは時間内に終わらせることは到底できない。だから、「誰がやっても同じようにできる仕組み」を構築したわけです。  
  
三角旗の裁断、特にポリエステル生地の裁断なので、最後はヒートカッターという熱で切ることになります。  
  
カットの場所を決めるために、生地を決まった場所にキチッと置くことが必要になります。決められた場所に生地を置けたら、決まった手順で生地をカットしていきます。この順番が間違ったら、カットサイズが変わってしまうので、カットの順番も大事です。  
  
一見、簡単なことのようですが、これらのことができるように道具などを揃えて取り掛かれば、ぶっちゃけ「考えながら切る」ということがなくなるわけです。考えるから時間もかかるし、旗の1枚1枚の形が変わってきてしまう。仕組みが決まったら、それから外れない。誰がやっても同じように成果を出せる仕組みが回れば、放っておいてもちゃんとした成果が出るわけです。  

楽をしたいなら、最初にうまくできる仕組みを構築する必要があるんです。  
だからといって、昨日の三角旗の裁断が楽だったというわけではないですが、そこそこの成果を出せたと思います。  
  
小学校からのプログラミング教育が必要だと言われるのも、このあたりに理由があるのでしょうかね。  

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。  
それではまたお会いしましょう。

コメントを残す