軒下の暖簾、雨の季節には注意です。

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軒下の暖簾、雨の季節には注意です

日本料理やラーメン屋さんなどの飲食店の軒下には、必ずと言っていいほど暖簾がかけてあります。

これから6月を迎えると、梅雨の時期になります。  
軒下の暖簾が全く雨に当たらない場所であれば、今回の話はスルーしていただいて構いません。  
しかし、暖簾が雨に当たってしまう可能性のあるお店は、梅雨時期には注意です。  

暖簾と一言にいっても、生地も様々ですし、それによって染め方も様々になります。

今回は綿の生地で作成された暖簾について、話を進めて行きます。

反応染料と顔料は何が違う?

綿の生地で作られた暖簾は、反応染料もしくは顔料で染められていることが多いです。

顔料というのは、樹脂製の糊(のり)に混ぜて生地を染める染料になります。繊維の奥の奥まで染めるというより、(物理的に表現すると)繊維上を色のついた粉末が糊が覆うという具合になります。

もちろん、暖簾そのものを見て

「うむ、生地の上に赤の粉末が混ざった糊が乗っているな…」

ということはありません。

ちゃんと赤に染まった生地に見えます。ただし、生地の風合いが堅く、若干ゴワっとした印象があります。

それに対して、反応染料というのは、繊維の奥の奥まで染料が入り込み、さらに仕上げてに水洗して、余計な染料を落とします。

それによって、反応染料で染められた生地というのは、生地の風合いがそのままで、発色がとてもいいです。さらに、光沢のある生地であれば、その輝きが失われることはありません(顔料の場合、光沢がなくなってしまいます)。

反応染料と顔料の違い

発色や生地の風合いなどは反応染料が抜群に良いのですが、直射日光に長時間さらされる場所だと、顔料の方をおすすめしています。

というのは、顔料は日光堅牢度(耐光堅牢度とも言う)が高く、日光などの光による色の退色が少ないんです。

一方、反応染料は日光堅牢度が顔料ほど高くはないので、毎日長時間日光に当たっていると、どんどん色が褪せていきます。

さらに染料同士の結合力が落ちるので、雨に当たられるとそこから染料が流れてしまう原因にもなります。

でも、簡単にそうはならないように事前にしっかりと水洗し、必要であれば色止め処理を行います。それでかなり日光堅牢度は上がりますが、それでも恒久的なものではないので、やがて効果はなくなります。

反応染めの暖簾は濡れたままにしない!

上記の性質があるので、反応染料で染められた暖簾は、濡れたままにしてはいけないのです。

でも、それは暖簾に限ったことではなく、衣類についても同じです。

ユ○クロやしま○らで買ってきた衣類でも、「他のものとは一緒に洗わないでください」といった注意書きがついてるはずです。特に色の濃いものほど、最初の洗濯の際には要注意です。

洗濯機の中で色柄物同士が濡れたまんまでくっついていたら、色移りの危険性がかなり高いです。

それと同様、雨に打たれて濡れたまんまの暖簾を、そのままにしておいてはマズイことになります。

扇風機で風を当ててすぐに乾かしてやるか、いっそのこと洗濯ネットに入れて、水洗してしまった方がいいです。  
洗ったあとは速やかに暖簾のシワを伸ばして、風通しの良い場所で陰干しにする。

もっとも、暖簾が雨でひどく濡れないように工夫していただけるのが一番いいです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。  
それではまたお会いしましょう。

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