山崎豊子さんの『暖簾』を読んだことがありますか?(千日発信修行10日目)

投稿者: | 2017年11月9日

『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』などの有名作を書いた山崎豊子さんのことは、皆さんご存知だと思います。

しかし、その山崎豊子さんの文壇デビュー作は何かと聞かれたら、答えられない人は多いんじゃないでしょうか?

暖簾』が正解です。新潮社から文庫で出ているので、興味のある方は読んでみるのをオススメします。特に、自分のお店を構えている人、または、これからお店を持とうと考えている人には、この『暖簾』をぜひ読んでいただきたいと思います。


自分自身が暖簾をつくる商売をしているからというのもあるかもしれませんが、暖簾というものが商売人にとって、どれほど大事で命をかけても守らなければならなかったものなのか、文章を通して垣間見えます。

小説に出てくる主人公である親子は、昆布を仕入れて売る仕事をしています。かつて自分が読んでいた頃、

「こんなにも昆布の種類ってあるのか〜」

「昆布といっても、加工の仕方で様々に変わってくるのだな」

「昆布の加工にも職人魂ってあるんだな。そういうところが日本人らしい」

などと思いながら読んでいました。
まぁ、なんというか”知らない”ということは、ある意味凄いなと振り返って思います。

昨今、暖簾が形式だけのものと捉われがちですが、いま一度、この『暖簾』を読んで暖簾の持つ意味を振り返ってみてはいかがでしょうか?

コメントを残す