ようこそ祭りのための法被と神社のぼりの染め元、やなわけ染色のブログへ
本拠地は夏の気温が日本一になったことのある岡山県高梁市。
今日の気温は34℃まで上がりました。
本日のお仕事
- お寺の座布団カバー
- 法被の帯
- お祭り用の大幟
などを染めました。
もちろん、染めだけが仕事ではないので、
- 南大阪に納める法被
- 関東に納める奉納幕
- 法被の帯
など仕立てました。
その間、私はせっせと見本で預かっている法被の背紋や衿文字、腰柄などをトレースしては、法被の版下データを作成しました。
今日はそこそこ自分の仕事のために時間を取れたので、法被を2点、幟を1点作成することができました。
日光(耐光)堅牢度って何?
いきなり「日光(耐光)堅牢度」という言葉を出しましたが、これは印染業界では結構重要なキーワードです。
読んで字のごとく、日光による退色・変色の度合いのことを言います。
法被や暖簾、幟などを染めている染料は、やなわけ染色では反応染料を使用しています。
反応染料は一般に上記の日光堅牢度が高い染料になります。つまり、光による退色・変色が起きにくい染料です。
しかし、だからといって、毎日毎日陽当たりの良い場所に長時間晒していたら、あっという間に色が褪せて行ってしまいます。
でも、これって別に印染製品(法被や暖簾、神社のぼりなど)に限った話ではなくて、毎日私たちが着ている衣服についても同じことが言えます。
例えば、黒い服を洗濯して、速く乾かしたいからといって、炎天下の日差しの入るベランダで干したとします。最近の夏の日差しは、本当に火傷しそうなほど強いですから、下手をするとたった1日で黒が褪せてしまいます。
だから、洗濯物を干すときには風通しの良い日陰で干すのがいいんです。もちろん、日陰で干す方が生地の痛みも少ないです。
神社のぼりを洗うことはそうそうないと思いますが、法被や暖簾は洗うことがあると思います。
そういう時は、必ず風通しの良い日陰で干してくださいね!
法被や暖簾をいつまでもきれいに保つための秘訣です。
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p dir=”ltr”>それではまたお会いしましょう。